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「知られていないことが堪らなく勿体ない」という想いから。TEDxHamamatsuが生まれた理由

Photo by TEDxHamamatsu / CC BY-NC-ND

米国発のプレゼンテーションイベントとして世界中に広まっているTechnology、 Entertainment、 Designの頭文字をとった名称のイベント”TED(テッド)”。そのTEDの「よいアイデアを広めよう(Ideas Worth Spreading)」という精神に基づいて世界各地で地域独自に運営されるTEDx(テデックス)」というプレゼンテーションイベントが、日本全国の様々な地域で開催されるようになってきています。

その中のひとつで、TED本部から正式にライセンスを受け、非営利組織として2014年10月に発足したTEDxHamamatsu代表の河口哲也氏にお話をうかがいました。

思わずうなってしまう技術が身近にあったこと

Photo by TEDxHamamatsu / CC BY-NC-ND

ものづくりの街・浜松には、小さな町工場のオヤジ達一人一人に、物凄い技術・匠の技があり、そのことを周りに知ってもらえていないことが、堪らなく残念に感じたことが「TEDxHamamatsu」を起こそうと決意した動機です。

ご自身の家族もまた技術力を武器に小さな町工場を営んでいたことを語る河口氏は、TEDの”Ideas Worth Spreading”という精神を知り、素晴らしいアイデアや経験を惜しみなく共有する喜び、その機会を浜松に創ることで、浜松の街に隠れてしまっている技術・匠の技を、広く知ってもらえるのではないかと考え、TEDx招致を決意します。

浜松に限った話ではありませんが、不言実行する謙虚な姿勢や、人知れず善行をおこなう陰徳の考えが日本ではメジャーな価値観かもしれません。

アイデアや経験を他者や世間へ発信するという新たな潮流、TEDxという新たな価値を訴え、仲間を集い、TEDxHamamatsuを実現するまでには筆舌に尽くし難い苦労が幾つもあったと河口氏は振り返ります。

触発されてしまうユニークな生き様

Photo by TEDxHamamatsu / CC BY-NC-ND

ライフワークの1番目、2番目に家庭や仕事、3番目の位置付けくらいにTEDxHamamatsuの活動がきてくれたら嬉しいと思います。TEDxHamamatsuに関わる人達にとって、関わることで自分の可能性を広げるキッカケやチャンスになれば、活動を続ける意義があると思っています。

TEDやTEDxの魅力は多様な価値観を称賛し、多様な生き方や働き方を受け入れるところにあると話す河口氏。

これまで計3回開催されたTEDxHamamatsuに登壇したスピーカーは、”きこり”に”写真家”、”社会事業家”に”パラリンピアン”など等、正に様々な生き方を実践する方々です。

そんな個性あふれるスピーカーの方々と3カ月余りの準備期間にコミュニケーションを交わし、コーディネートするスタッフ達もまた、大学教授や、会社員、主婦、クリエーターなど、立場も考え方も多様なフィールドから集まっています。

TEDxHamamatsuは、「楽しい」の行動原理を最大限に実感できるコミュニティであればと願っています。様々な関わり方によって、誰かしらが何かしらのアイデアを持ち寄って化学反応を起こせれば、非日常的な楽しさが味わえます。そんな瞬間が味わえるなら、色んな人が色んな楽しみ方をするために参加してくれるんじゃないでしょうか。

準備期間から当日の運営に至るまで関わる人は総勢40名余り、沢山の人が集まれば集まるだけ、スタッフの熱量も違えば、動機も異なってきます。自分の本業の知識・スキルや経験を活かして活動に貢献しようとする人もいれば、本業とは全く異なる分野に挑戦したい想いで積極的に活動へ貢献する人もいます。

そんな個々人の様々な想いをぶつけられる舞台・機会がこの浜松の街にあってもいいではないかという考えが、開催を重ねるごとに増してきたと実感する河口氏はこう語ります。

本業の仕事とは異なる領域で、収入を得ること以外の目的のために仕事や活動を行い、キャリアをデザインすることを”パラレルキャリア”と言います。働き方改革が問われる昨今、河口氏の提案は正に、時代に求められて現れてきた一つの在り方なのかもしれません。

各自で”WHY(動機)”を見つけて欲しい

河口氏は、TEDxHamamatsuを催す活動事態に意義を見いだしながらも、「何(WHAT)をやるかではなく、何故(WHY)やるのか」というモチベーションの大切さを強調します。

お金で繋がっていない関係性の中で、自分の貴重な時間と労力を一つのイベント開催のために投じる訳ですから、先ず自分の中で納得できる理由がないといけないと思います。それが無く、ただなんとなく関わっていては、最後のところで不誠実な振る舞いが出てしまう、そうなると、イベントも失敗してしまうし、何より自分自身にとっても残念な体験になってしまいます。

そしてモチベーションの源泉となる「何故(WHY)?自分がTEDxHamamatsuに関わるのか?」という部分は、スタッフ各自が自分で見つけて欲しいと話す河口氏。

目標を示して仲間を動機づけるような従来のリーダータイプとは異なり、昨今は、メンバーやフォロワーに対して先ずリーダーが貢献することでチームを導くサーバント・リーダーの様なタイプなど、様々なリーダーのタイプが理解されてきています。

その意味では、リーダーシップを発揮してTEDxHamamatsuを浜松に実現している河口氏もまた、多様な生き方を実践しているお一人です。

寄稿:秋間 建人

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