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小さな世界都市の豊岡市の挑戦-コウノトリの保護再生、豊岡鞄の販売、アーティストinレジデンス、専門職大学院の開設


「ここ2 、3年はずっと景気がいいよ」仕事柄、地方に行くことが多いが、こんな話をタクシーの運転手さんに聞いた事は、久しぶりだ。

その場所は、兵庫県の北部、豊岡市の城崎温泉。関西の人なら一度はきいたことがあるであろう温泉の名所だ。

私も子供の頃から何度も訪問をしているが、その時の、印象とは大きくかわっていた。町では若いカップルから外国人、シニア世代までが、当時の風景をたもったまま、違和感なく歩いている。

それは、あたかも小さな世界都市

聞くと、コウノトリの保護再生、豊岡鞄の販売、アーティストinレジデンス、専門職大学院の開設など次々と新しい施策を実行し成功させている。

多くの温泉宿が苦戦している中、なぜ城崎温泉、豊岡市は、世界から観光客を呼び込めているのか、中貝市長ほか豊岡市の地域リーダーらにインタビューした。

大切なことは、突き抜けること

現在の中貝市長は、兵庫県職員、兵庫県議会議員を経て豊岡市長で現在4期目。県会議員時代から、様々な地域の現場を見てきて、地方で暮らす価値、小さくても魅力的な都市になる方法を考え続けてきたという。

その1つとして取り組んだことが当時、絶滅危機にあったコウノトリの保護再生。コウノトリの保護再生を実施成功している自治体は世界的にもなく、取り組んでみたそうだ。

その後、施設を利活用したパフォーミングアーツを行うアーティストinレジデンスの実施、日本の劇作家・演出家の平田オリザさんとの出会い、豊岡鞄のブランディング、城崎温泉への外国人観光客の増加、その他にも近畿最古の芝居小屋でもある出石永楽館、など時代の変化にあわせた形で、豊岡市は成長を続けてきた。

そして今後は、専門職大学院の創設などどんどん新しい挑戦が始まって動き始めている。

市長とともに協働する移住者や飛び出す公務員

このようなことができているのは、市長の経験と決断力と言うものがあるが、それだけではない。行政、民間、NPO問わず市長とともに「小さな世界都市豊岡」に向かって協働する人が揃っている。

今回、中貝市長にお会い出来たのは、国際アートセンターの田口さん、市役所の谷口さんがつないでくれたおかげだ。週末にもかかわらず、豊岡市のみなさんは時間を割いてくださった。それも外から来る人への寛容さのあらわれだろう。

寛容さこそ、地域イノベーションの鍵

豊岡市の魅力や躍進の鍵は、寛容さにあるとおもう。その一つがアーティストinレジデンス。豊岡市は、もとから城崎温泉に外国人がきていたので、海外の人を受け入れる文化があったが、さらに海外からアーティストがくることで、海外の人を受け入れる、寛容さや文化が、住民にも根付いてきたのではないだろうか?

寛容で、多様性を受け入れる文化があるところには、魅力的な移住者があつまってくる。

そして魅力的な移住者は、また魅力的な移住者をよび、それぞれが活躍する生態系をつくりだしていく。この少しずつのより良くなる変化=イノベーションが積み重なり、時間を経過し大きな渦をうみだしているのだろう。

少子高齢化、消滅可能性都市など、地方では負のスパイラルが起きていると言われているが、豊岡市では全く逆の正サイクルが起きるように感じた。

どのようになれば、寛容になれるのか?

ただ海外の人を呼んでくれば、住民が寛容になりイノベーションが起きるというわけではない。豊岡市とて一筋縄で今の姿になったのではない。

地域の住民や団体と連携し、住民の声をききながら、交流を重ね、長い年月をこえて文化になり、目に見える形になるのだ。そしてこれは、まだ進行形で、文化として、根付くまでさらに長い時間がかかるだろう。

ただ大切なのは、住民と常に対話する姿勢をわすれないことが大切だ。

豊岡市は、現状に満足せず、世界の時代の変化によりそって、自分たちの大切な部分を守りながら、変化を続けている。突き抜けたら終わりではなく継続的な改善と変化が、地域の新しい未来を築くのだろう。

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