1粒1000円の国産ライチをブランド化。成功の秘訣とは?

オカダタクヤ


ローカルジャーナリスト

PR for 地域を変えるビジネス創造講座

持続可能な地域づくりに貢献する地域ビジネスのつくり方を学ぶ、地域を変えるビジネス創造講座。

第2回目となる講座が開催されました。ゲスト講師は、岡本啓二さん。ソーシャルビジネスや地域づくりに詳しい雑誌の月刊『ソトコト』でも、ソーシャルビジネスの新天地として注目される宮崎県新富町で、一般財団法人こゆ地域づくり推進機構=通称、こゆ財団の執行理事として活躍されています。

2017年4月に発足し、わずか6ヶ月後には全国誌で特集されるというスピードで快進撃を続けています。

中でも、1粒1000円で販売された国産ライチは大きな評判を呼びいました。こゆ財団の進めるまちづくりに迫ります。

高速PDCAをまわして、顧客ニーズをさぐる

こゆ財団は、「強い地域経済をつくる」を使命に掲げています。設立の立役者のひとりとなったのが岡本さん。新富町で生まれ育ち、「新富町が大好き」と語る岡本さんは、役場職員として活動する中で、このままでは町がなくなってしまうのではないかという危機感が大きくなっていったといいます。

少子高齢化、商店街のシャッター街化、空き家の増加・・・。この状況をなんとかしたいと、町と共同して財団設立を実現します。

しかしいきなり大きな壁に直面します。それは自分が圧倒的に素人だということでした。

販売の素人だからこそ、やれることを全部やる

財団で何をやっていくのか。町の産品を販売したり、特産品を開発したりしていこうとは言ったものの、「何も売ったこともつくったこともない」という状況に追い込まれてしまいます。

そこで岡本さんは、徹底的に自分の強みを考えたといいます。

自分は何もできないと思って、何ができるんだろう、自分が貢献できるのは何かと考えたんです。そして思い至ったのは、誰よりも町の人を知っているということでした。ずっとここに住んで、まちに関わってきたからこそ、どこで誰が何しているかということを、自分は知っていると気付いたんです。

岡本さんは、その強みを発揮していきます。マーケティングや販売はできないかもしれない。でも、誰よりも町のことを知っている。

そこで至ったのは、希少な国産ライチでした。

希少価値が高いからこそ、より高く売る

何を商品として売り出していくのかを考える中で至ったのは、新富町で生産されている国産ライチでした。新富町で生産されている9トンの中、4トンを生産する農家、森哲也さんでした。

「希少性が高いものからはじめる」という方針のもと、日本でも唯一と言っていい国産ライチに注目し、売り出していくことに決めます。

日本中見渡すと、農業の町ですと言っている町は多くあります。でも、「ライチの町」ってないんです。これだけ作っている新富町だから、ライチの町として打ち出していこうと決めました。

森さん独自の技術で作られる大粒のライチは、1粒1000円という超高級の商品となり、ギフト用等で販売。銀座のカフェとコラボレーションしたケーキは、ホールで16000円という価格にもかかわらず、完売したと言います。

こうして、日本で唯一の「ライチの町」の物語が始まりました。

今後は、海外販路開拓も予定

ライチの生果だけでなく、こゆ財団ではライチの加工品も販売しています。

人気なのは、発売後3時間で完売したライチビールを筆頭に、ライチマタニティクリーム、ライチアイスなど。一見、新商品がどんどんヒットを連発しているようにも見えます。

なぜライチの加工品を販売するのでしょうか。そこには多くのメリットがあります。生果としての価値が低い割れたものや、傷の入ったものに価値をつけることができ、日持ちがするようになる、販売しやすくなり機会が増えるなどです。

そこで直面するのが、どのように加工品を作るのかということです。

合言葉は、「まずやってみよう」

商品開発のプロではないから、計画を綿密にやっても無駄だと考えています。どんどん商品を出していく。そして結果を見て判断していきます。

その際に重要なことは、「できるだけ低コストで、自分たちできる範囲で、早くやる」ということです。

例えば、ライチビールは最小ロットが120本で、製造を委託すればスムーズに作れることもわかりました。そこで実際に製造し販売したところ、大ヒットをうんだというわけです。

走りながら世の中に商品を出していき、結果で判断していきます。どれだけ多くアクションができるかが大事だと思っています。

うまくいったものをチェックする

つまりこゆ財団で実施されているのは、PDCAでいうところの「PD」を早くたくさん実行し、うまくいくのかいかないのかの結果をはやく出すという方法です。

PDをたくさんして、成功したものをチェックして、さらに売っていくためのプランを考えていきます。

何がヒットするかわからない世の中だからこそ、計画に時間をかけるのではなく、早く市場に問うべきと、岡本さんは強調します。

こゆ財団を支えているのは、この圧倒的なスピード感というわけです。

新富町は、日本で唯一の町。二年目となる2018年はどのような展開が実現するのかに注目が集まります。

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