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都会の中での地域づくり。大人も子供も自由になれる神奈川県横浜市の「もちより食堂」

新たな地域交流の場として広がりを見せるコミュニティカフェ。

コミュニティカフェといっても、様々で高齢者向けのものであったり、ママ向けであったり、参加者の属性が分かれてしまっているとことも多く、それが逆に、利用する側、そして、ボランティアなどで手伝いたい側のハードルを上げている場合があるのではないでしょうか。

しかし、神奈川県横浜市で開かれている「もちより食堂」は、老若男女問わず、本当の意味で誰でも自由に参加できる場所となっています。

現代のスタイルにあった地域づくり・街づくりの場となっている「もりより食堂」を紹介します。

会場は東横線「妙蓮寺」から徒歩2分の古民家

住みたい路線ランキングでも必ず上位になる東急東横線。

東横線というと代官山や自由が丘、武蔵小杉とセレブで話題の駅が多いですが、横浜駅に近づくと、住宅街を中心とした庶民的なエリアもあります。

なかでも、各駅列車しか止まらない駅・妙蓮寺は名前の通り、駅前に建つ日蓮宗のお寺「長光山 妙蓮寺」を中心とした閑静な街です。

その妙蓮寺駅から徒歩2分、新しめの綺麗なマンションの横に、周りから取り残されたように木々に囲まれた古民家があります。

「もちより食堂」の会場は、この古民家です。

参加者は横浜市外からも

11月4日、2017年、5回目の「もちより食堂」が行われました。

スタート時刻の夕方5時、食堂に行くと、主催者の酒井ご夫妻と、7歳の女の子が準備をしていました。この女の子は11歳のお兄ちゃんと来ており、開始前から皆に出すカレー作りを手伝っていたそうです。

午後6時を過ぎると、赤ちゃんを連れたお母さんやお父さん、みんなに提供する料理を持ってきた女性などが次々と集まり、会場となっている居間は、あっという間に、20人ほどの人でいっぱいになりました。

参加者は近隣住民ばかりではありません。ひとづてやFacebookを通じて知ったという方が、妙蓮寺から離れた横浜市金沢区や東京都大田区から来ていました。

前身はみんなに愛されるカフェ

この古民家では元々、「HUG.CAFE」というカフェが営業されており、子供連れでものんびりできるということで人気の場所でした。

「HUG.CAFE」は2017年2月、惜しまれつつも閉店してしましました。

しかし、古民家活用の意味もあり、カフェの経営者であった酒井夫妻が、4月から、同じ場所で「もちより食堂」を始めました。

「もちより食堂」に来る人の中にはカフェ時代のファンだった方も少なくありません。カフェ時代の居心地の良さを求めてくる方もいるのです。

「誰でもOK」な気軽さ

「もちより食堂」は参加者が、何か一品「もちより」をして、ごはんを食べに集まろう、という会になっていますが、ごはん以外のもちよりや、手ぶらもOK(手ぶらの場合は参加費として500円を支払う)と、とてもゆるめのルールになっています。

参加を呼びかけるFacebookページには以下のように記載されています。

申込や予約も不要、途中参加、途中帰宅、出入りも、ぜんぶ自由です。
子供だけや、親子でも、何人でもOKなので、皆さまの都合の良い時間に、自由にお越し下さい。

「ごはん以外のもちより」も大歓迎です。

・本が好きな人は、おすすめの本を持ち寄ったり
・勉強できる人が勉強を教えたり
・マッサージ出来る人はマッサージやったり
・お酒飲みたい人はお酒を飲んでたり 
自分の好きなものを、何でも「もちより」して下さい。
古民家好きの方や、ただゴロッとしたい、というのもアリです。

この書き込みからも、「もちより食堂」のフリーダムな感じが伝わるのではないでしょうか?

ご近所づきあいのように気楽にいられる

4日も、参加者は好きな時にご飯を食べ、子どもたちは好きな時に絵を描いたりゲームをしたり、大人たちは子どもを見つつもジェンガで遊んだりお酒を飲んでおしゃべりをしていました。

「大人は子供と遊んであげなくちゃいけない」という堅苦しい決まりもありません。

子どもは子ども同士でめいっぱい体を動かして遊んでいる、でも自然と大人と子供が交わり、子どもの輪に大人が入ったり、大人の輪に子供が入っていく・・・。

その様子は、昔から知っているご近所の家族同士が集まっているかのようでした。

続けられるペースで続ける、無理のない地域づくり

今回の参加者で、ご自身も東横線の大倉山駅近くで地域食堂を運営しているという女性が

「このエリアに住んでいる人のほとんどが他所から来た人。昔ながらの繋がりはなくなっている。みんなが集まれる場を作ることで、いろいろな人が集まって繋がりができる。」

「今の子どもにとって、『経験の貧困』『関係の貧困』が問題。ここに来ればみんなでご飯を食べてほっとできて、いろいろな人と遊べて、子どもたちにも良い経験になる。」と話していました。

今、子どもの貧困対策として注目となっている「こども食堂」。

全国で広がりを見せていますが、「参加するとこによって差別やいじめにつながるのでは?」という声もあり、必要な人に必要な支援が届かないという問題もあります。

今回紹介した「もちより食堂」にも、こども食堂の側面がありますが、「誰でも歓迎」「何をしてもOK」という気軽なスタイルは、今の若いパパ・ママに響きやすく、参加しやすいのではないでしょうか。

このような活動は続けることが大切であり、それが大変でもありますが、「もちより食堂」のように、ゆるやかなに続けることが、みなさんから愛され、次につながるのではないかと感じました。

「もちより食堂」
横浜市港北区菊名2-17-13/不定期開催
※株式会社HUGのFacebookページに開催が告知されます。
https://www.facebook.com/hug.co.ltd/

寄稿ライター:八木 志芳

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