高さ120メートル!4段に流れる日本三大の滝「袋田の滝」

日本三大の名瀑のひとつとして知られるのが「袋田の滝」です。茨城県北の奥久慈地方を代表する観光地であり、茨城県でも有数の観光資源で、年間50万人が訪れます。

かつては新婚旅行の定番ルートだったこともあり、一度は訪れたことがあるという方も多いかもしれません。現在、袋田の滝では、魅力に磨きをかけることで、さらなる観光客を呼び込もうと取り組みが始まっています。

別名「四度の滝」。圧巻の滝体験

袋田の滝は、高さ120メートル、幅73メートルの大きさを誇ります。別名「四度の滝」と呼ばれており、その由来は、滝の流れが、大岩壁を四段に落下することからつけられています。

始めて見る方の中には、巨大な自然の造形ということもあり、人工的に作られた滝なのではないか、と思う人もいるといいます。

平安時代末期から鎌倉時代初期の歌人・僧侶として知られる西行法師が訪れたと言われており、この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛したという逸話が残っています。

▲袋田の滝の様子を見ることができます。

水戸黄門も好きだった滝

その他にも、日本では水戸黄門として知られる水戸光圀も訪れ、

いつの世につゝみこめけん袋田の布引出すしら糸の瀧

と歌を読み、その美しい景観を讃えています。

西行法師が讃えたように、袋田の滝は、四季折々で表情を変えることで知られています。新緑の春、涼を感じられる夏、紅葉と滝が共演する秋、滝が凍結する冬と、季節ごとにまったく異なる袋田の滝を体験することができるのが魅力です。

インバウンド観光客も増加

袋田の滝を見るにはトンネルを抜ける必要がある。中にはアート作品が展示され、幻想的な雰囲気に。

外国人観光客の呼び込みにも成功しており、道路開通による成田空港からのアクセス向上により、茨城県を周遊するツアーが、平成27年度から28年度を比較すると、約2.8倍になるなど増加傾向にあります。

袋田の滝関係者も、袋田の滝を訪れる外国人観光客は増えており、特にツアーバスを使ったものが増えているといいます。

単発での観光地として誘客するだけでなく、旅行会社がツアーの一環として組み込んでいることが、成功要因になっているといえます。

おみやげの開発や宿泊を増やすことが課題

袋田の滝は、奥久慈地方の観光を牽引する大きな資源ですが、「もうひと伸び」への課題が指摘されています。

ひとつは、お土産品の開発。実は、袋田の滝といえば、このお土産というものがなく、口コミでも「お土産がない」という声があがっています。

特産品のりんごを活かせないか?

例えば、袋田の滝を有する大子町は、りんごの一大生産地でもあることから、アップルパイなど加工品に力を入れています。しかし現在、それらの取り組みがバラバラになっているという課題があり、どこで誰に売るのかという部分で連携が必要でしょう。

定番のお菓子なども顧客のニーズを見極め開発することで、大きな産業になる可能性があります。

滞在時間が少ないことが課題

次に、町に滞在する観光客が少ないということが上げられます。これは、観光地が袋田の滝に集中しており、他のスポットへの集客伸び悩み、結果的に町への滞在時間が短くなっているというものです。

大子町には、レトロな街並みを活かしたまちづくりや、豊富な森林資源を活かした森林セラピーなどにも取り組んでおり、袋田の滝という大きな観光資源とどう関連付け、観光ルート化するのかが喫緊の課題となっています。

茨城県有数の観光資源を活かしたまちづくり

大子町は、地元の人しか知らないような情報を見える化し、発信することで、町内の回遊を促進し、観光消費の増加をはかりたいとしています。

日本でも有数の観光資源である袋田の滝を中心に、観光ルートを整備し、滞在時間を伸ばし、豊かな観光体験を生み出せるかが重要になっています。

持続可能な地域産業としての観光づくり

その際に、観光だけに目を向けるのではなく、町の産業の育成という面からも、林業とつなげたり、りんごとつなげたりと、総合的な持続可能な観光地化が求められているといえるでしょう。

インバウンドの需要も増加していることから、日本のまちづくりのモデルケースとなるような取り組みに期待が集まります。

参考文献:
茨城県大子町観光協会
大子町まち・ひと・しごと創生総合戦略(PDF)

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