アーティスト横尾忠則が愛する「消滅しない」地方の滝とは?

オカダタクヤ


地域コーディネーター

徳島県神山町の地名は、どこか神秘的です。「神山」町という地名なので、もともと神聖なところと関連があったことも想像されます。

中でも、「神領」という住所があり、どうしても神様のいる領域のようなものを想像してしまいます。

徳島県名西郡神山町神領というズバリの住所にあるのが、「雨乞いの滝」。神山町を代表する名瀑です。

日本の滝百選に選ばれる名瀑

「雨乞いの滝」は、日本の滝百選、四国のみずべ八十八カ所、とくしま88景、とくしま水紀行50選に選ばれている名瀑。

一生に一度は訪れたい滝です。全国の滝を訪ね歩いたアーティストの横尾忠則さんが感銘を受けた滝という話があり、筆者もいつか訪れてみたいと思っていた滝。

今回、念願が叶い訪れる機会がありました。

駐車場から700mの道のりを進む

駐車場から700メートルとだけ聞くと、すぐにたどり着くようなイメージを持ちます。

・・・が、そう簡単にたどり着くことはできません。約20分をかけて歩くコースは、そのほとんどが急な上り坂。

ひたすら黙々と階段を道を登ることになります。

実は雨乞いの滝は、たどり着くまでに複数の滝を見ることができます。

うぐいす滝・不動滝・ 地獄淵・もみじ滝・観音滝と、5つの滝を通過します。

川の流れに沿った歩道を奥へ奥へと歩んでいくことは、神様の住まう場所に一歩一歩足を踏み入れているような感覚になります。

マイナスイオンあふれる滝で太古に思いを馳せる

上流に行くに連れて、川もその評定を少しずつ変えます。

やっと辿り着くころには、運動不足の体はヘトヘト。しかし訪れてよかったと思える景色が広がっています。

雨乞いの滝には、竜王神と不動尊が祭られています。

この滝の前では、かつて日照りが続いたときには、村人が鐘や太鼓をたたいて、踊りを奉納して雨乞いをしたのだといいます。

雄・雌二つの流れを持つことから、四季を通じて表情が変わることも魅力なのだそう。

手入れされているから美しい


雨乞いの滝自体も、感動的な美しさもさることながら、滝にたどり着くまでの道が美しく整備されていたことが印象的です。

上り坂のキツイ行程でも、景色を見てホッと一息つきながら歩けるのは、ゴミひとつ落ちていなくて、神聖な気分で居続けられるからでしょう。

◯◯百選などに選ばれると、選ばれることで満足し、手入れが行われないようなところもある中で、「ファンの方が何度も足を運ぶ」という、雨乞いの滝は、神聖な場を手入れして維持しているからこそ、いつまでも人を惹き付けるといえそうです。

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オカダタクヤ

地域の魅力を「つなぐ・つたえる」。全国を旅しながらローカルメディア運営、クラウドファンディング、講座セミナー等の事務局長を行ってます。執筆・お仕事のお問い合わせは、help@machi-log.net までご連絡ください。