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「暮らし」から働き方を組み立てる。Uターンパン職人の地元での働き方。

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ゆいさんの工房の前の風景。早朝の霧と棚田が広がる。

-ヨーロッパの働き方を経験してその後に、日本の働き方を経験したらそれはそうなりますよね。それで帰ってきて、このパン工房からスタートしたんですか?

「そうだね。この工房はもともと漬物とかを置いていた倉庫みたいなもので、それを改築して使ってます。」

-改築費用とかどうしたんですか?

「改築費用は借りて、せっせと返しています(笑)」

-なるほど(笑)ビジネス的にはお金は回ってるんですか??

「そうだね、実家だし、妙な出費さえなければお金も返しながら死なない程度には働けているかな。となり町でも同じ感じのお店をだしている人もいたし、ビジネス的にも行けると思ってやった所はあるんだけど」

-戻ってきて、一番良かったこととか、自分でなりわいを作ってみてメリットとかありますか?

「今は、スイスの時みたいに自分のペースで仕事が出来ているのがすごくいいと思ってます。これは開業した一番のメリットかな。あと、田舎だからこその人のつながりにすごく助けられてます。」

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社是っぽいものを見つけた。人柄が表れている。

-逆に不便な所とかありますか?

「うーん、特別ないけど、帰ってきてみて思ったのは、今は急がなければネットで買い物もできるし、特別、都会と比べても不便さはなくなってきてて。そのうえで都会にない高千穂の良いところを楽しんだらいいと思う。」

-お、今日のバズワードが聞こえた気がします・・・高千穂の良いところを楽しんだらっていうのは?

「高千穂もいい景色があって、人がいて、そのメリットを活かしながら楽しみながら、足りなければ作ればいいと思うと。それが仕事になったら一番いいと思うんだ。私はパンを焼く時に、このパンが食卓に並んでいるのを想像して人が笑顔になるパンを焼きたい。高千穂の人の食卓にパンがあって、わくわくする、感じのいい暮らしの一つに自分のパンがあるといいなと思って焼いています。そうやって楽しみを作りつつ、地元を楽しみたい。」

-すごくいいと思います!ゆいさん自分で生業を作られてて、今世間は働き方について問われる時代になってますけど、それはどう思います?

「新しい楽しみもいい暮らしもそれぞれあるけど、地元の良いところを楽しみながら生活して仕事も作れたらいいんじゃないかあ、なんだかんだ、帰ってきたい人の帰れない理由は仕事だけど、仕事を自分でつくるという選択肢もあるよね。」

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「そうそう、話が変わるけど高千穂は、若くて元気のある人が増えてるよね。」

-そうですね、昔より増えたのか、顕在化したのかって感じですけど、僕の中では問題解決型の人間が増えたってイメーシですね!

「いいよね、仲間が増えて行くのは帰って来たときに心強いよね。」

-じゃあもう一つ質問で、こうなったら地元がもっと楽しくなるというか、こうあったらいいなとかありますか?

「うーん、高千穂って九州を代表する観光地で「観光」を推進するのもいいんだけど、私はそうじゃないのかなって思う。もっとなんというか、高千穂に住んでる人が地元を楽しめるようにする事が大事なんだと思ってます」

「今は全然『まちづくり』とか、『町を盛り上げるため』に何か行動したいとかは思わないけど、地元の人が地元を楽しんでるとそれを見た人がこっちに移り住んだりするんじゃないかぁって、それで賑わいが増えるんじゃないかと思います。だって道路が出来たり、施設が出来たからと言って根本的な解決にならいよね」

「高千穂に住む人が、高千穂を楽しむ事が大事だと思います」

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地元では珍しいハード系のパンにファンも多い。

地元を楽しむ、それが一番の近道なのかも

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今日も金言がたくさん出てきました。

まずは地元を楽しんで見る、それからスタートしたらいいと思う。というのは、まさにそれで楽しむ中で、今の場所に本当に必要なものが見えてくるの。

意外と、都会のコンサルに言われるがまま行政主導のまちづくりして住民置いてきぼり、結局なにも変わらずってことが多いですよね。

地元を楽しんでみて、足りない者はそこから見つけたらいいんじゃないかなと、私も思った次第です。

現場からは以上です。

次回は、地域おこし協力隊から町の議員になって走り回る男の話を聞いてきます。

ではでは。

取材協力:uipan

執筆、撮影:佐藤翔平

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