最終プレゼンテーションへ。どのような新商品が生まれるのか?
最終回の講座で行われたのは、最終プレゼンテーションです。
利用客へのアンケートを元に収集したデータから、新商品の最終案をブラッシュアップしていきます。
課題の整理や、新商品の売りの整理など、今までの講座で学んできたことを総動員しながら進めていきます。
アンケートでは、価格が高すぎるといった声もあったことから、アンケートの声を正解として、「買う」という声の多かった価格を設定しました
という声があがるなど、実際にアンケートを実施し、顧客の声を収集したからこそ、自信をもって判断ができることがわかります。
批判ではなく「批評」で、品質を向上
準備が整うと、最終プレゼンテーションが実施されました。
各チームともアンケートというデータの宝庫から、自分たちのアイデアを補強し、最終案にまとめていきます。
利用客数から割り出した売上予想だからこそ説得力があり、聴衆の目も真剣になります。
斎藤さんも
厳しく見ようと思って、発表を聞いていたんですが、数字データに裏付けられて根拠を述べられると、こちらも中途半魔なことが言えなくなります。だからこそ、こちらも真剣になって、コメントできます
と言うように、これは受講生の中に、思いつきではなく「売れる」という視点に立った商品企画をするために必要なことが身についていっている結果だといえます。
各チームのプレゼンテーションに対して、全員がコメントを書き、フィードバックを行います。
その後、フィードバックを元に、最終的なプランをまとめあげ、講座本編は修了しました。
次の一歩を踏み出そう
最後は、参加者全員が円になり、「ダイアローグ」と呼ばれる、思いを共有する対話方法を用いて、それぞれの次の行動を発表します。
「自分の職場でデータをとってみて、改善に繋げる」
「3月末までに新商品をつくる」
「実際に、新商品開発のアイデアを試してみる」
など、具体的な行動と期日が発表され、この講座をきっかけに、一人ひとりの取り組みが始まることを予感させます。
地域ビジネスのMBAコース
最後に、主任講師の齋藤さんが講座を振り返ります。
すごいスピード感で進んでいる、と感じていた人も多いかもしれません。この講座を難しい言葉でいうと、これらのことをしてきました。MBAのカリキュラムと同じなんです。自信をもって、地域ビジネスを学んだと言ってください。そして、しっかり稼いで、地域の経済を動かしましょう
とエールを送り、ポイントを、
1. お客様の声を聴け
2. 数字・データを使え
3. 必ず稼げ
とまとめ、締めくくりました。
最後は南丹市から修了証の授与も行われ、約3ヶ月にわたり行われてきた南丹ローカルベンチャースクールは、大きな成果を残して修了しました。
実際に新商品が生まれる予定もあるなど、今後の動きからも目が離せません。
民間企業、行政、NPO、地域住民が連携し、美山の活動が盛り上がっていくことが期待されています。