西粟倉のローカルベンチャー「森の学校」井上達哉氏 x 齋藤潤一氏

地域づくりは本当にやったら楽しい

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各地で講演を頼まれることも多いという齋藤さんは、話をする中で大事にしていることがあると言います。

齋藤:講演では難しいことも言うんですけど、最終的に言ってるのは、「地域づくりって、足の引っ張り合い、妬み、僻み、しがらみとかいろいろ言うけど、本気でやったら楽しいです。ただ中途半端にやるとしんどいです」って言いますね。だから本気で楽しもうと。

と語りながら、「本気で楽しく地域づくりやったら、地域変わっていく」と断言します。

お客さんを楽しませることが課題解決につながる

井上:本気で楽しむって大事ですよね。自分の仕事を楽しくするともいえると思います。

何をもって楽しいかというのも難しいと思うんですけど、森の学校は民間会社なので、お客様に喜んでもらうことで、会社の利益になる。それが、結果として森林保全や林産業の活性化につながるから楽しいということだと思います。

自分たちが扱っているように、社会的にあまり評価されていないものを、お客様やマーケットをつくっていくことが、社会問題の解決に必ずつながりますから、それが楽しいことですよね。

覚悟をもってやるから人が育つ

「人材育成」というと、日本全国の地域で共通の課題のひとつ。

ひとづくりににも積極的に関与するお二人の考える「人を育て論」とは?

井上:人材育成でいうと、ちゃんと覚悟をもってやるってことですかね。

お客様からお金をいただいてやっている仕事なので、当然プロとして答える必要がある。それは東京の仕事でも、地域の仕事でも変わらない。

齋藤:プロとしてやれよ、っていうのは思いますね。地域ビジネスもビジネスなので。

会社の中では、「お客様」のことを考えようよ

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井上:西粟倉でうまくやっていたり、楽しそうにやっている人は「まちづくり」とか言わない人が多いんです。

最近、ぼくも敢えて意識しないようにしています。地域で楽しく暮らせる人が増えれば、結果としてまちはよくなります。

森の学校はそのために西粟倉に根を下ろした仕事をつくっているので。

このことは、特に若い子に言っています。

お客様にとって、提供してくれる商品やサービスがとても大切なこと。当たり前のことなんです。

ただ、地域ビジネスになると、ついついこれまでの地域はとか、産業はという過去の話になって、お客様にとって、まったく関係のない話題ばかりしがちです。地域の魅力を伝えるうえで大切なことは、そんな状況でも私たちは受け入れて前を向いてやっていますってことだと思います。

だからこそ、未来に向かって自分たちの役割と向き合っていくことが大切ですよね。

森の学校は、森林資源に付加価値をつけて、それを届けられるサービスをつくっていく会社です。これまで、地域にはなかった役割を担っていくことが、まちをよくしていくことに繋がります。

社員には、とにかくお客様に喜んでもらえる商品とサービスをつくることを、一生懸命やりなさいって言い続けていますね。

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