返礼品数で、ふるさと納税増?−秋田/にかほ

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最近、ふるさと納税に関するニュースをよく目にします。

先日も、ポイント制を導入して「ふるさと納税、7.5倍」を実現した秋田県秋田市の事例をご紹介しました。

秋田県にかほ市も、ふるさと納税が増えているそうですが、こちらは別の対策を取った事例です。

返礼品数で、ふるさと納税が増える?

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秋田県にかほ市が行った施策は、返礼品の拡充です。

秋田県にかほ市が先月、ふるさと納税者への返礼品の品目を拡充したところ、この1カ月で寄付件数が504件に上った。昨年度の累計110件の5倍近くで、集まった寄付額は827万円。市によると、首都圏以外からの寄付の増加が目立った。

□出典:さきがけonTheWeb

にかほ市が、ふるさと納税を開始したのは2008年。しかし、今年7月までは返礼品を送らず、写真・メッセージ付きのお礼状のみを送っていたそうです。

それにも関わらず、毎年100件前後の寄付があり、これは県内上位の件数だったそうです。純粋に故郷を想う人々が、にかほ市を陰で支えていたのですね。スゴい。

全国的な「ふるさと納税の返礼品充実」の流れ

スクリーンショット 2015-11-28 16.43.21□画面キャプチャ:ふるさとチョイス

全国的に豪華な返礼品や地域特性の強い返礼品が話題になっている、ふるさと納税。

この流れを受け、にかほ市も8月から、39品の選べる特典を用意し、ふるさと納税ポータルサイト大手の「ふるさとチョイス」に登録を開始しました。

その後、10月中旬から返礼品の数を追加し、約2倍の計73品目に拡充したところ、新規の寄付金が大幅に増えたそうです。
 

愛知県や大阪府など首都圏以外からが46%を占める。本年度は今月19日までの件数と金額の累計が845件、1635万円。1件1千万円の大口寄付があった昨年度の110件、1605万円を既に上回っている。

□出典:さきがけonTheWeb

これは、「ふるさとチョイス」というポータルサイトを利用している故に生まれた結果とも考えられます。

このようなポータルサイトには、大きく分けると2種類のユーザーが存在するはずです。「本気で地域を応援したいと考えるユーザー」と「地域を応援しながらも、お得な返礼品が欲しいユーザー」の2種類です。

後者のユーザーは、金額や商品カテゴリでサイト内検索を行います。商品数が多ければ多いほど、ユーザーの目に止まる可能性が高くなり、結果的に寄付金の増加に繋がったという可能性です。

とは言え、ふるさと納税が「返礼品競争」で終わると、私には思えません。

最後は、発信者の熱量と共感性

まず、返礼品も無い時から故郷を想い、寄付をしてくださる人々が多くいたという部分は着目すべきでしょう。そこには、地域と人を繋ぐ背景があったはずですし、発信者としての自治体にも相応の熱量があり、人々から共感を得ていたのだと思います。

また、「ふるさとチョイス」には、自治体側が編集できるトップ画面と「使い道と街について」というページが存在します。成果を出されている自治体のページを見てみると、きちんとユーザーに「想いと具体的な取り組み」を伝えています。

「他の自治体がやっているから、登録すれば成果が出るかも。」というような考えでは、どんなに良い商品を掲載しても、本気の自治体に負けてしまうでしょう。

無機物なホームページからも、人の熱量は伝わってしまうものです。

結局は、「本気で応援したい!」と思ってもらえるぐらい、どれだけ行動できるかだと、日々情報を発信しながら感じています。

□ふるさと納税:
ふるさとチョイス(秋田県にかほ市)

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