移動販売というスーパーの形、秋田で再び人気

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小さい頃、移動スーパーが週に2回ほど、家の近くに来ていました。

私の実家は、秋田県横手市の雄物川町にある10軒ほどの集落の中にあります。忙しい両親に代わって多くの家事をこなしていた祖母は、その移動スーパーで食品を購入していました。

近くに車が来たことを知らせるために、演歌歌手の細川たかしさんが歌う「浪花節だよ人生は」を大音量で車のスピーカーから流していました。田舎だからこそ、許される手法ですね。

移動販売というスーパーの形、秋田で再び人気

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5年ほど前から、私の家の近くではその移動スーパーを見なくなりました。

秋田県では、高齢化が進むと同時に、高齢者の人口も減っています。つまり、必然的に売上減少の可能性と在庫リスクが増えることになります。

それに加えて、移動販売に使用する車の維持ができなくなり、辞めてしまったのです。

そんな移動スーパーですが、新たなモデルによって、再び人気となっているようです。

スーパーとの連携による移動販売

幹部職員だった高村さんは退職後、「行政とは違う形で、過疎化が進む地域の役に立とう」と一念発起。県南でスーパー「よねや」9店を出店する「よねや商事」(横手市)と販売委託契約を結んだ。8月末からスーパーで販売している商品を行商している。

□出典:河北新報オンラインニュース

この委託契約の素晴らしい点は、移動スーパーが抱える売れ残りのリスクに対して、スーパー側が歩み寄っている点。

仮に売れ残った場合でも、賞味期限内であればスーパーで販売することを約束しているそうです。

このため、移動スーパーの弱点とも言える「商品の豊富さ」についても、売れ残りのリスクが無い分、商品の幅を広げることが可能になります。

移動スーパー側の報酬は売上に応じた歩合制となっており、スーパーの移動型店舗の販売委託をしている状態に近いと言えます。

このような形で、経験の無い人でも、地域のために参入できる仕組みができあがっています。

地域課題と事業拡大

近くにお店も無く、車を運転することができない高齢者にとって、移動スーパーは重要な役割を果たしてくれています。

超高齢化社会へ突入する秋田県だからこそできるビジネスもきっとあるはず。そして、この地域で成功できれば、ノウハウを蓄積して横展開し、事業拡大することも可能かもしれません。

顧客のニーズから、本質的な問題を追求し、それを解決するソリューションを生み出していきましょう。

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