即興で歌バトル!秋田の祭り「全県かけ唄大会」が熱い-秋田/六郷

kakeuta

お祭りは日本各地に色々ありますが、秋田県は国指定重要無形民俗文化財が17件と全国最多。不思議で貴重なお祭りの宝庫です。

そんな秋田県の美郷町六郷熊野神社で、「第63回全県かけ唄大会」が開催されたので行ってみました。

即興詩人の歌バトル「かけ唄」

kakeuta_main

夜7時30分開会。会場はかけ唄ファンで賑わっています。

昭和28年(1953年)に始まった奉納「全県かけ唄大会」は、古代の「歌垣」の名残りをとどめる歌合戦で、毎年、同神社の例祭日に行われています。

□出典:全県かけ唄大会

実はこの大会、何度か見たことがあるのですが、内容もよくわからず、最後まで見届けたこともありませんでした。大会公式パンフをゲットして、スマホで「かけ唄」を検索して、予備知識を叩き込みます。

1:1対1で戦う(先攻後攻のターン制)
2:仙北荷方節に即興で「7・7・7・5」の26文字の歌詞をつける(つまり歌のリズムも、歌詞の文字数も決められている)
3:相手が歌った内容に、歌で反撃する(掛け合う)
4:美声と、即興の歌詞の上手さ両方が求められる
5:誹謗中傷以外はなにを歌ってもいい

歌詞を聞き取れて初めて分かる凄さ!

特にリズムと文字数を意識してみます。

確かに、特定のリズムに乗って、ほぼ「7・7・7・5」で歌っています。最初は何を歌っているのか全く理解できませんでしたが、少しずつ聞き取れるようになってきました。

「当意即妙」の掛け合い

1:相手の歌を聞きながら
2:反撃の歌詞を「7・7・7・5」で考えて
3:音を外さないように歌う

この応酬は「当意即妙」と評されるそうです。相手はどんな題材をネタに仕掛けてくるかわかりません。地元の話題、政治やスポーツなどの時事、相手のプロフィールなど、ありとあらゆる物事にアンテナを張っておく必要があります。

これは、全く筋書きのない歌のバトル!

熱い!熱いぞ、かけ唄!!

kakeuta-winner

表彰式は、なんと深夜1時を過ぎてから。

参加者11人による戦いが終わり、表彰式が始まったのは深夜1時過ぎ。いつの間にか日付が変わっていました。

最優秀賞の中川原さんは、2年連続17回目の受賞。ご職業は地域の伝統工芸品の「あけびづる細工」の職人。決勝戦ではあけびづるカゴ作りについて仕掛けられましたが、見事に切り返していました。

観客は、ピーク時はおそらく100人はいたと思われますが、閉会式では10数人。なんとも言えない達成感に包まれた夜でした。

最後に:かけ唄を聞きに行こう

熊野神社の近所に住む方のお話によると、かつては「朝、起きたらまだ歌っていた」そうです。近年は、終了時間を深夜1時ころに設定していて、いつ終わるのかわからないということはないみたいです。

大会当日はお酒やジュース、焼き鳥などの屋台も出るので、飲みながらかけ唄の妙味を味わうことをオススメします。21時を回ると屋台もぼちぼち閉まり始めるので、食料は多めに買っておくと良いかもしれません。

みんなで、かけ唄を聞きに行こう!

【全県かけ唄大会】
□会場:秋田県仙北郡美郷町六郷米町
□時期:毎年8月下旬の土日に開催
□時間:夜7時30分~深夜1時ころまで

□寄稿:出雲 広大さん

PR for こゆ財団(宮崎県)
地方×求人:地域の未来を創る起業家10名・10事業を募集!
世界一チャレンジしやすいまち
宮崎に移住して、
地方の課題を解決する。
10のプロジェクトで、
10人の起業家を募集中!

関連記事一覧