江戸時代のもったいない精神と妖怪のはなし

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古典妖怪から現代風の妖怪まで出てくる妖怪を題材としたアニメ「妖怪ウォッチ」が大ブームでゲームやグッズなどの関連商品の品薄がニュースにも取り上げられています。妖怪をモチーフとしたアニメといえば「ゲゲゲの鬼太郎」「ぬらりひょんの孫」「夏目友人帳」など、大人から子供まで楽しめるアニメが数多く制作されています。
妖怪はどうして生まれ、どのように繁栄したのか、日本の妖怪についてまとめてみました。

不思議な現象を具現化したのが始まり!?

人間社会において不可思議な現象や自然の脅威などを具現化し、敬い恐れたのが妖怪の始まりとされているようです。当時、科学的に証明することが難しい事柄を彼らの仕業として考えたようですね。

鎌倉時代前まではほとんどが龍・蛇・狐

自然を具現化したものとして、龍や蛇、狐の姿が描かれており、その脅威を伝えたそうです。

室町時代に誕生、つくも神

”八百万の神”=全ての物に魂が宿るという日本人古来の考え方から、古いもの、長く生きているものはそれだけで神々しいという見方がありました。古い大木や岩、山などはこれにより崇められます。室町時代に入ると、この考えが人工物や動植物にも適応され、“つくも神”が誕生しました。

ものを大事に使うという教育的教え

つくも神には、道具や家畜を大切に扱うという教訓的な教え、また道具や動物に対する感謝の心がはあったようです。まさにもったいない精神ですね。

妖怪も様変わり、鬼よりつくも神!

「百鬼夜行」といえば鬼や妖怪が連れ立って歩く様を描いたものですが、この時代は鬼に変わってつくも神が百鬼夜行として描かれるまでになったそうです。
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こちらが鬼や化け物が描かれた百鬼夜行。(なんだか楽しそうですが)顔は怖いです…

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こちらがつくも神の百鬼夜行。怖いのもいますが、得体の知れない感じの妖怪やかわいらしい顔つきの妖怪もいますね!

江戸時代にはキャラクター的な扱い!?

江戸時代になると「画図百鬼夜行」という妖怪図鑑のような書籍も販売され、妖怪は日本各地へと広まりました。昔ほど妖怪の姿が畏怖されるものではなくなり、めんこやかるたなどのおもちゃのキャラクターとして描かれたり、浮世絵での妖怪画も刊行され、より親しみがある存在となります。

妖怪で豆腐を宣伝!? 癒し系妖怪・豆腐小僧。

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豆腐や酒を届けるだけ!という妖怪、豆腐小僧は江戸時代にキャラクターとして爆発的な人気がでたそうです。なぜつくられどうして廃れてしまったのか、はっきりとしたことは分かっていない、ぽっとでの大変興味深いキャラクターです。あれ?妖怪の定義って???…笑

 江戸時代は世界でも類をみないリサイクル文化だったと言われています。八百万の神、つくも神の精神を受け継ぎ、ものを大切に使うリサイクル文化を育んだ江戸時代の人々。妖怪は前の時代の人々が抱いた畏怖な存在ではなく、より生活に密着した愛すべきキャラクターとして存在していたのかもしれません。

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