黒田長政の逸話。兜にまつわる義理と人情

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馬にまたがり前を見据える黒田長政。天才軍師・黒田官兵衛(黒田孝高)の長男として生まれ、後に福岡藩初代藩主となった人物です。黒田長政の兜には、興味深い秘話が隠されていました。

1.源平合戦におけるあの有名な戦いをモチーフにした兜

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(画像出典:福岡市博物館)

上の絵にも描かれているこの兜は「一の谷(いちのたに」兜と呼ばれています。一の谷の戦いといえば、源義経が断崖を馬で駆け下り、平家に奇襲をかけた「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」で有名です。長政の兜は、この一の谷の戦いの地形を表していると言われています。

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(画像:一の谷の戦い)

見た目とっても重たそうなこの兜ですが、つくりは薄い板の上に銀箔をおしたもので、重さは3100グラム。正式名称は「銀箔押一の谷形兜(ぎんぱくおしいちのたになりかぶと)」というそうです。現在は少しくすんだ色になっていますが、当時はまばゆいばかりの銀色に輝いていたとか…

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