東京港からフェリーで約6時間。太平洋に浮かぶ自然豊かな島、三宅島。「火山灰に覆われた島」というイメージからは遠く離れ、力強い生命力溢れる壮大なスケールな島でした。
島が好き!
三宅島は1983年、2000年と島中心部の雄山噴火で、特に2000年の噴火では全島避難となった島。本島に住む私達にとっては火山の噴火におびえ、自然などは全て溶岩に飲まれてしまっている、というイメージが強く残ってる方も多いと思います。
火山活動も続き、火山ガス注意報も頻繁に発令されています。それでも多くの人がみな島に戻ってきました。そこににみんな口をそろえていうのは「島が好きだから」。決して便利な暮らしがあるわけではありません。でもこの島にはみんなを受け入れる大きな器があります。「自然が好き」、「釣りが好き」、「サーフィンが好き」、「美味しい食べ物が好き」、「のんびりな雰囲気が好き」…。いろんな「好き」を包み込んでくれるのが三宅島の魅力で、そこにコミットする人々の心が島に元気と活力を与えているのです。
壮大な自然に囲まれて
火山があるということは、実はそこには自然のパワーがみなぎっているということではないでしょうか。三宅島にはそれが現れている豊富で壮大な自然にあふれています。
伊豆岬灯台
一面に広がる大海原は、地球の丸さを感じる壮大な景色です。地球との一体感を感じる素敵な場所です。
大路池
火口湖である大路池。ここには野鳥の楽園です。三宅島にしか生息しないアカコッコの他、カラスバト、キジバト、アオバト、ホトトギス、アオバズク、アマツバメ、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、モズ、ミソサザイ、コマドリ、イソヒヨドリ、アカコッコ、ウグイス等耳を澄ませばいろんな野鳥の声が聞こえてきます。鳥の声を聞こうという意識を向けるだけで、今まで気づかなかったものが聞こえてきます。
自然を感じよう!エコライド
エコライドは、三宅の自然を楽しみながら、自転車で島をめぐるイベント。競争でもなく、のんびりと自然を楽しみながらのゆったりと回ります。みんな、三宅の自然を浴び、元気にライドをしいます。みんな本当に楽しそうな顔しています!
そのままの姿を感じてもらう
このエコライドのイベントは本当に手作りです。島の人たちはみな島が好き。
その島の魅力をみんなに知ってもらおうという純粋な気持ちで作りあげられているのがこのエコライド。特に大がかりな催しがあるわけでもありません。
しかし、島にある自然を感じてもらうイベントがたくさんあります。溶岩が流れた場所に息づく植生を観察したり、夜の満天の星空を眺める…。
そんな三宅島のそのままの美しい姿にみな心奪われました。それは、「また来年来ようね!」と口々に言い合うみんなの姿に表れていました。その土地の魅力というのは、作られたものでなく、「そこにあるもの」なのです。