日本の文豪・夏目漱石。2017年は生誕150周年だったことをご存知ですか。
教科書等でも採用され、多くの方に馴染み深い作品が「ぼっちゃん」でしょう。
明治39年に刊行され、多くの人に読み継がれている作品です。
この作品の舞台となるのが、愛媛県松山市の道後温泉。この温泉が新しい取り組みを始めました。
年間80万人が訪れる松山の一大観光地
愛媛県松山市の道後温泉といえば、年間80万人が訪れる一大観光地です。
地域のシンボルであるだけでなく、公衆浴場としてはじめて国の重要文化財に指定された施設でもありあます。
実は道後温泉に関する記述は、「日本書紀」にも見られ、このことから日本最古の温泉のひとつとされています。
神話の時代から、現代まで多くの歴史に名だたる人物が訪れています。
建築から123年。老朽化する施設
中でも、道後温泉本館は、日本最古といわれる道後温泉のシンボルで、「神の湯」に代表される温泉施設です。
明治から大正にかけて増改築がおこなわれ、かつての貴重な姿を今に伝えています。
しかし現在、建築から123年が経ち、施設の老朽化はもちろんのこと、近い将来予想されている南海トラフ地震への対策が喫緊の課題となっています。
今の姿で、100年、200年と残していくために、対策が始まっています。
ふるさと納税で総工費の4分の一を募る
image by furusato-tax
その取り組みのひとつが、2018年秋以降に実施され、約7年間の期間で行われる保存修理工事です。
浴場営業をしながらの工事は日本初の取り組みでもあります。
保存修理工事の総事業費は、約26億円。このうちの約5分の1となる5億円をふるさと納税による寄附でまかなうとしています。
魅力は、温泉チケットをはじめとした独自の返礼品。個人でも1万円から寄附することができ、プロジェクトメンバー名刺など、ここだけの特典も用意されています。
地域の魅力を未来につなげる試みに、誰でも広く参加することができます。
文化財を未来に残す取り組みに、一緒に参加しませんか。