「南丹市ローカルベンチャースクール」講師を務める齋藤氏
日本全国にある「道の駅」。法政大学地域研究センターが行なった『全国「道の駅」のアンケート調査報告書』を見ると、多くの「道の駅」が「冬場の客数の減少・生産者農家の高齢化・売上の低迷」という課題を抱えている。
そのような状況を受け、地域における「人づくり」の一環として、新商品の開発で「道の駅」を活性化する取り組みが、京都府南丹市で行われている。
「稼ぐ地域をつくる」を使命に掲げ、「南丹市ローカルベンチャースクール」で講師を務める齋藤潤一氏にお話を聞いた。
地域における「道の駅」の役割
「道の駅は、地域にとって重要な拠点となり得る」と、齋藤氏は言う。
政府も、「地方創生の深化」を目指す「ローカル・アベノミクス」の実現における「小さな拠点づくり」の重要性を伝えている。
「道の駅」は、地域住民同士のコミュニティ、農家さんを支える場所、更には、地域の「外の人」と「中の人」をつなぐ場所として役割を担うことができる。
「道の駅」の課題と取り組み
ただ、モノを置いているだけでは、今後、ますます売れない状況になるだろう。
今回の「南丹市ローカルベンチャースクール」でも、人財づくりの一環として商品開発を行っている。そして、これまであったような一過性の人財づくりではなく、「道の駅」への住民意識を高めることに重きを置いている。
農家さんが色んなモノを持ち寄るだけではなく、住民が自ら「道の駅」をデザインしていくことを目指しているという。