産学連携で健康食品の開発
人々の健康志向の高まりに伴い、様々な機能性食品に注目が集まっている。その中でも、「脂肪の吸収を抑える」という言葉は、多くの人に響いている。
地方でも、産学連携で健康食品の開発が進んでいる。
脂肪の吸収を抑える、アケビ油
画面キャプチャ:純国産あけび油
秋田県秋田市にある「坂本バイオ」という企業が、同県の秋田大学と共同研究し、アケビの種子から抽出した食用油「あけび油」を発売した。
こちらの商品には、脂肪の吸収を抑える成分が含まれているという。
無色透明でさらりとしており、ドレッシングなどに加えて使う。同社は昨年、アケビの果皮などを使い、中性脂肪の吸収を抑える健康食品を開発した。今回は商品化の第2弾になる。
□出典:河北新報オンラインニュース
アケビ油は、かなりの高級食用油だ。1本(30ml)29,160円(税込)で、約100本の限定販売となる。
一度途絶えた、伝統食用油
秋田県東部に位置する仙北市西木町(旧西木村)には、江戸時代から昭和初めにかけてアケビ油が生産されていた歴史がある。
今回、産学連携によって、傷みやすいアケビの製油方法を確立。商品化へと動き出し、一度途絶えた伝統食用油を健康食品として復活させた。
もちろん、食品の機能も大切だが、作り手の想いや地域の歴史を含めて商品の魅力を伝え、全国にファンをつくってほしい。
□詳細:純国産あけび油