地域の若者の挑戦を応援する
「地元をもっと盛り上げたい。ダサいというイメージを変えたい。」
地方には、そんな風に考えている若者がたくさんいます。ネット・SNS・スマートデバイスの普及により、誰でも簡単に情報発信が可能になり、少しずつ行動を起こす若者が増えています。
宮崎県で、月間50万PVを突破したローカルメディアの編集長を務められていた佐藤翔平さんも、その1人です。
「宮崎県=ださい」を変えたい
佐藤さんは、ローカルメディアを運営する中で、地域の魅力をまだまだ伝えきれていないと感じ、文字や言葉だけでなく、「映像」によって伝えられる魅力がもっとあると感じるようになりました。
そして、宮崎の魅力を伝え、宮崎をもっと盛り上げるために、「移住促進」に繋がるPR動画を作ることを決意しました。佐藤さんが目指したのは、現地の人が現地の暮らしを語る形で「宮崎で働く人の魅力を伝える」動画です。
そんな想いを受けて、当時大学生だった杉本恭佑さんと、クラウドファンディング専門家の岡田拓也さんがプロジェクトに参画し、クラウドファンディングがスタートしました。
□プロジェクト:
宮崎県「ださい」から「カッコイイ」へ。移住を促進する映像を制作したい!
クラウドファンディング成功者に聞く
クラウドファンディングで過去5件・総額500万円以上の支援金を集め、現在は「クラウドファンディングで特産品の販路拡大支援」を行う岡田さんにとって2回目の挑戦となったのが、このプロジェクトでした。
そんな岡田さんへ、地域の若者がクラウドファンディングに挑戦することによって得られる「効果と成功のポイント」についてお聞きしました。
移住促進PR映像をクラウドファンディングで制作
(左)岡田拓也さん(右)佐藤翔平さん
地元の若者が地域を盛り上げる活動を行うため、クラウドファンディングに挑戦することで、どんな変化が生まれるのでしょうか?
【生まれた3つの変化】
1:若者が殻を破る
2:地元と出身者が繋がる
3:1万人以上へ地域の魅力が伝わる
「地域の人財育成」という観点でも、クラウドファンディングが大きな可能性を秘めていると、岡田さんは伝えてくれました。
クラウドファンディングに挑戦すると、人は主体性を持って自ら行動するようになると考えています。特に、学生だった杉本さんが自分の殻をどんどん破っていくのを間近で感じました。
また、「クラウドファンディングは、地元と地理的に離れている人たちを再び繋げるきっかけにもなる。」と、岡田さんは伝えてくれました。
宮崎県内外から応援の声が、たくさん集まりました。宮崎県の出身だったり、所縁のある人たちからの応援ですね。そんな方々によって、「宮崎で頑張っている若者を応援しよう!」という流れができていました。
そのような形で、多くの支援者を集めて制作された映像は、多くの人から共感を得たと言います。
映像の反響は、大きかったです。Facebookで動画を投稿した際も、一晩で約1万回再生されました。この映像は、移住促進イベントで活用できるツールになりました。今は、言葉や画像だけでなく、映像でも「宮崎の魅力」を伝えることができます。
こちらのクラウドファンディングは、岡田さんにとって「初めて他者の挑戦を全面的にサポート」した経験でした。