日本には、国宝がいくつあるかご存知ですか。
建造物223件、美術工芸品874件が指定されています。
岡山で今だけの展示
岡山県立博物館 国宝 赤韋威鎧である。岡山の赤木家に伝わったもので、戦後に発見され、一時は東京の業者の手にあったが、岡山県博によって6億円で購入された。兜は7kgもあり、南北朝時代に首を覆うシコロが取り替えられ使用された。平安後期の優品 pic.twitter.com/lX0BkzNl
— 佐藤誠孝 鎧甲冑製作所 (@katchusi) 2012年6月3日
岡山県の県立博物館で展示が始まったのが、国宝の甲冑「赤韋威鎧(あかがわおどしよろい)」です。
倉敷市で開催されるG7教育相会合に合わせての展示です。
何が国宝に指定されるほどの魅力なのでしょうか。
平安時代末期の姿を今に伝える
「赤韋威鎧」は、平安時代末期の作で、同時代に作られた甲冑としては珍しいことなのですが、後世に補修された跡がほとんどなく、製作時の姿を伝える唯一のものとされています。
なぜ岡山に伝わっているかといえば、1221年の承久の乱の後、備中国穴田郷(高梁市)の地頭となった赤木家に伝わっていたのだと言います。
その後、県立博物館が保存し、今に至ります。
毎年正月に公開されるのですが、今回はG7に合わせて、外国人可能客が増える見込みがあるとのことで展示が行われます。
全体の重さは25キロ
「赤韋威鎧」は、全体の重さが25キロあり、細部の作りや、文様などを確認することができます。
国宝の鎧を身近で見られるチャンス。
お出かけの際に行ってみてはいかがでしょうか。