秋田から、世界を揺さぶる起業をする。
2月20日、秋田県秋田市で1つの起業家応援イベントが開催されました。私が代表を務める「TOHOKU 2020」と秋田県(ドチャベン・アクセラレーター)が合同開催した、秋田ベンチャー会議。
当日、約100人の参加者・関係者が会場に集結し、起業家・社会人・学生など様々なジャンルの人たちによるプレゼンテーションや交流会が行われました。
起業家応援イベント「秋田ベンチャー会議」
「東北に1万人の雇用創出」を使命として掲げ、志高い起業家や若手経営者が東北の地域経済を牽引する社会の実現を目指す、起業家・右腕人財・支援者のコミュニティ「TOHOKU 2020(事務局:東北プリントワールド株式会社、代表:高橋慶彦)」。
そして、秋田県の五城目町と横手市で起業する人を応援し、地域に根ざして新たな事業を展開する土着ベンチャー(=ドチャベン)の創出と成長に貢献するプログラム「ドチャベン・アクセラレーター(主催:秋田県)」。
そんな「TOHOKU 2020」と秋田県(ドチャベン・アクセラレーター)が合同で開催した起業家応援イベントが、「秋田ベンチャー会議」です。
秋田から世界へ挑戦するドチャベン
横手エリア金賞「横手フルーツの定期購入サービス」を発表する秋田県羽後町出身の矢野智美さん
今回のイベントは、秋田県主催の「ドチャベン・アクセラレーター」の事業報告会も兼ねており、昨年行われたビジネスプランコンテストの入賞者(6チーム)によるプレゼンテーションが行われました。
現時点で、ドチャベンのみなさんは来年度の起業に向けて準備中の段階です。今回のプレゼンは、そんな状況や様々な課題と克服のプロセスを垣間見ることができる内容でした。
これは、これから起業や新規事業の展開を目指す人にとって大変貴重な情報共有となりました。参加者からは、たくさんの刺激と学びを得たという声をいただきました。
起業家と参加者の自由な交流会
プレゼンテーション終了後、起業家と参加者の交流時間を設けました。
その中で、起業家・社会人・行政関係者・金融関係者・学生など様々な人たちが、質問やフィードバックをしたり、生まれたアイディアについて議論したり、自由な交流が行われていました。
今回のイベントの中で、起業家・右腕人財・支援者のネットワークづくりに繋がった大変貴重な時間となりました。
地方ベンチャーと地域を繋ぐ3つのポイント
五城目エリア金賞「インフィール(内装木質化)事業」を発表する柳澤 美弥さん・高橋 理徳子さん・夏井 志保さん
イベント終了後、ここまでご紹介した以外にも、
「秋田に、元気な若者がこんなにいて驚きました。」
「会場がスゴいエネルギーに満ち溢れていました。」
「自分も秋田のために、何か始めます!」
というようなご意見をいただきました。
このような活動を通じて、地方ベンチャーと地域の人々を繋ぐことによって、起業家・右腕人財・支援者のネットワークがつくられ、起業家の発掘と成長に貢献できると考えています。
その上で、地方ベンチャーと地域を繋ぐために、
1:プレゼン文化をつくる
2:学生を巻き込む
3:行政と民間の連携
という、今回のイベントで感じた3つのポイントをお伝えします。
1:プレゼン文化をつくる
3分ピッチに挑戦する、オフィスデザインファーム代表 遠藤貴絵さん
地域の土壌づくりとして、新しいアイディアや事業について「プレゼンテーションすることが当たり前」という文化をつくっていくべきだと感じました。
大前提として、どんなに素晴らしい想いや事業モデルがあったとしても、それを何らかの形で伝えなければ、起業家と支援者は繋がりません。地方には、そういう「伝える場」が少ないように感じます。また、短い時間で人の心を動かすには、技術と経験が必要です。これは、行動と改善を繰り返すことでしか会得できません。
より多くの起業家が、「伝える場」と「伝える力」を手に入れられるよう、定期的にイベントを開催していきます。
2:学生を巻き込む
ビジネスプレゼンに挑戦する、国際教養大学1年生 塩田澄子さん
今回改めて、元気な若者は地方にもいると実感しました。そして、その中で非常に高いエネルギーを持っているのが、学生です。
TOHOKU 2020 の活動を通じて、非常に感度とエネルギーの高い学生に会う機会が増えました。私が特に注目しているのは、秋田県外から進学を機に秋田へ来た大学生です。彼らの一部は、秋田の魅力に惹かれ、秋田のために何か始めたいと考えています。
秋田には、それほど潜在能力が秘められているのです。未開拓のままとなっている秋田の魅力を開花させるため、このような県外出身の学生(=ソトもの視点を持った若者)の存在は非常に貴重です。
3:行政と民間の連携
開会挨拶をされる、秋田県人口問題対策課 高橋課長
今回、秋田県(ドチャベン・アクセラレーター)と私のような民間が連携して合同イベントを開催できたことも、地方ベンチャーと地域を繋ぐ上で1つのポイントになったと感じています。貴重な機会をいただいたことに、大変感謝しています。
まず、イベントに対する信頼感。行政(秋田県)が主催者ということで、参加したいと思った方が安心して参加できたと思います。
TOHOKU 2020 代表 高橋慶彦
一方、民間がイベント企画や集客を積極的に行うことで、よりスピーディーかつ柔軟に参加者のニーズに対応することが可能になるはずです。また、民間が既に管理するコミュニティ会員をイベントへ招待することで、より多く参加者と起業家を繋げることに貢献できます。
加えて今回は、起業家支援団体である一般社団法人MAKOTOさんのご協力を得て、イベント終了後の起業・ビジネス相談会を行うこともできました。
お互いの強みを活かし、より多くの起業家と地域の人々を繋げることができれば、今回のような連携は非常に有効的な手段の1つであると考えています。改めて、今回の連携に感謝しております。
最後に:貴重な機会に感謝、挑戦を続けます
TOHOKU 2020として、1人の起業家として、私はまだ何も成し遂げておらず、未熟者です。これからも、「東北に1万人の雇用創出」という使命を実現するため、行動と改善を繰り返し、結果を出せるまで走り続けます。
改めて、イベントに関わってくださったみなさん、貴重な機会をくださったみなさん、本当にありがとうございました。次世代に誇れる未来をつくるため、共に秋田・東北を盛り上げていきましょう!