観光PRのために、モザイクアートを活用する自治体の事例を時々見ます。
複数の写真をモザイクのように組み合わせて、1つのイメージを作り上げる手法が、モザイクアートです。複数の写真を使用することで、ストーリー性を高めることができます。
秋田県羽後町が、新年からのプロモーションのためにモザイクアートを作成しました。
700年続く「西馬音内盆踊り」を町民の笑顔でモザイクアートに
秋田県の南部に位置する、羽後町。平成の大合併の折、独立を選択した数少ない自治体の1つです。
羽後町には、700年続く西馬音内盆踊りという国指定重要無形民俗文化財が存在します。阿波踊り、郡上おどりと共に「日本三大盆踊り」の1つとして数えられます。
櫓の上で奏でられる勇壮な囃子と野趣に満ちた歌声が佳境に入るにつれ、踊りの輪も広がっていきます。 編み笠や彦三頭巾で顔を隠した踊り上手たちが加わり、あでやかな端縫いや藍染めの衣装が篝火に浮かび上がります。 明治四十年(1907)の滞在中、偶然目にした俳人・河東碧梧桐は「初めて絵になる盆踊りを見た」と記しています。 しなやかな手振りと足運びが織り成す魅惑の曲線美。豊かな実りを願い、祖霊たちと一体となり、一心不乱に踊り続けます。 囃子方、踊り手、篝火が繰り広げる夢幻の世界に観客は酔いしれます。
□出典:西馬音内盆踊り
8月16日から3日間にわたり、このように芸術的な盆踊りが披露されます。
羽後町は、この貴重な地域資源を活用しようと、西馬音内盆踊りのモザイクアートを作成しました。
1000枚の町民の笑顔写真で、モザイクアート
今回、羽後町は町民の笑顔が映った写真1000枚を使用し、西馬音内盆踊りのモザイクアートを作りました。
町民の笑顔の写真1千枚を使い、秋田県羽後町を代表する西馬音内盆踊り(国指定重要無形民俗文化財)の絵柄に加工したモザイクアートの横断幕が完成した。
□出典:さきがけonTheWeb
今回作成したモザイクアートは、クリアファイル・紙袋・封筒などにも使用する予定で、1月8日から都内で始まる「ふるさと祭り東京」でお披露目されるそうです。
モザイクアートを通じて、西馬音内盆踊り・羽後町の想いやストーリーが伝わるとよいですね。