2011年3月の東日本大震災以降、東北地方での起業率が上がっているのをご存知ですか。
中でも宮城県は、起業率全国2位を記録し、現在でも4位となっているほど起業が盛んです。
数多くの東北の起業家を支援しているのが、「一般社団法人MAKOTO」。
「世界を変える志の起業家を全力支援!」を理念に、コワーキングスペースの運営、起業家向けイベント、ファンド事業など、起業家を生み、育てる環境作りと支援を行っています。
多くの起業家に伴走し、東北の起業文化を牽引する代表の竹井智宏さんにお話を伺いました。
地域の起業家に必要な3つのこと
1. 志・ビジョン
志がすごく重要です。
ベンチャーは良い人が揃うと成功しやすいというのはよく知られていることだと思います。
「これを成し遂げたい」というものが強烈にあると、それに人を集めることができます。
お金がないから、志とビジョンで集めるしかありません。
そうでなければ、会社としても成功しません。
また、会社にも人と同じように、良い時と悪い時があるものです。
悪い時をどう乗り越えられるかが、勝負。
強い思いがあると乗り越えられると考えています。
2. 競争、切磋琢磨する環境
常に経営者自身が成長しないと会社の成長はありません。
経営者が自分をどう磨いていくかにかかっています。
日々の業務でいっぱいいっぱいにならず、同じ目標をおいて、切磋琢磨する仲間がいる環境に身を置けるか。
ライバルが身近にいる状態は、「俺もがんばんなきゃ」という気持ちになり、モチベーションをキープできるはずです。
モチベーションが全ての源泉です。
経営者のモチベーションは、メンバーにも伝染していってしまいますので、モチベーションをキープするというのが経営者には本当に大事なことなのです。
3. 早く、多くアクションすること
とにかくアクションの量とスピードを早くしないといけないと考えています。
はじめから答えが見えているようなビジネスは少ないので、仮説に対して、検証すべく日々試行錯誤をする必要があります。
製品もサービスも改善し続けないとならないとなると、アクションの量が重要になってきます。
固定費分だけ資金は日々尽きていくので、事業立上げの成否は、同じ時間単位で、どれだけ多くのアクションがとれるかにかかっています。
東北はイノベーションを起こしやすい場所
東北は日本の中で1番変えやすい場所。
震災が起こったがゆえに、東北の人たちは自分達が変わらないといけないと感じています。
まわりからも、変わってほしいと見られているし、手伝うよという人たちもいます。
震災が起こったからこそあるチャンスで、こんな環境は他にありません。
東北だからこそ、先進的・実験的な試みもできます。
私たちも、日本で初めてとなる再チャレンジ特化型ファンドの創設を行うことができました。(参照: http://rechallenge-fund.com/)
イノベーションを起こしやすく、日本を変えやすいのが東北です。
日本の発火点になり得ます。
皆さんにも、どんどん東北で、新しいことをやってほしいと思っています。
私たちも全力で応援します。ぜひ、一緒にやりましょう。