京都に、面白い団体があるらしい、そんな話を聞きながら向かった先は、学習塾でした。
一見すると、ただの個別指導塾。
しかしその実態は、「ツクるを学び成長する環境」である「PaKT(パクト)」が運営する学習塾です。
PaKTの手がけている事業は実に多様。
学習塾「マナビノバ」、村・留学、縦のつながりキャンプ・・・その活動は今も広がり続けています。
「自分で考えて、やってみる」
大学生を対象に、そんな「ツクるを学び成長する環境」としてPaKTはあります。
ここでは大学生は、「仲間であり、教育する対象なんです」とPaKT統括の松榮秀士さんは言います。
大学生が生き生きしながら、自ら考え、動く環境がここにはあります。
その秘密は何なのでしょうか?
大学生に火を点ける3つの極意
image by facebook.com
1. 人には時間軸があるということ
人には時間軸があるということを理解しないといけないです。
今は西洋学的な分類で、この子は主体性がある、この子はないなど分類をしてしまっています。
でも、人は変化し続けるんです。
大事なことは、主体性がないような人でも、やっている誰かと一緒にいたら、「これ欲しい」って思うタイミングがあって、その欲しいと思うものは、人それぞれ時間とやりたいことで違います。
その一番望んでいる時に、「ちょっとがんばってそれやってみようかな」って思えるものを、いくら用意できているかが勝負だと思います。
「やりたい」という時に、やる意味と、なぜやるのかと、それは全てあなたのためなんだということがわかれば、人はやれるんです。
後は、僕がやることは2つです。
「やりたい」というタイミングでやれるように準備をすることと、「やりたい」ということをやった結果の責任をすべて負うことです。
例えば、企画を任せたら、任せきる。
ぐだぐだになっても、できないなりにも、一生懸命になってやることは伝わるんです。
僕はそれに対して、どうなってもできることを準備しておいて、責任は全部負うし、何が起きても構わないというということを伝えます。
その上で、指導をやりきります。
2. 全部があなたのためだと言い切れるか
image by facebook.com
「あなたがこれを知ってたら良いよ」と思い込めるかが大事だと思います。
そうでなければ、ついてきません。
大学の4年間という貴重な時間を投じてくれているのだから、それ以上を返さないといけないです。
その気持ちを持ち続けられるか、です。
機嫌を取るようなことはしたくないし、意味がないです。
「あなたがこれを知ってたら良い」と思うことを、意味があることを言い続けて、伝え続けるようにしています。
3. ロマンを持ち続ける
僕らと関わった5年後は、大学生ではないんです。
ひとりのその道のプロになっていてほしいと思っています。
それは、自分の中で理想やイメージをもって、ビジョンを掲げる人になるということです。
そういう人になっていると、その人のまわりにチームができます。
それが5年、10年経った時には、それなりに面白くなっているはずです。
面白くなっているときに、再び会ったとしたら、すぐ繋がれると思っています。
なぜなら、今利害関係なく付き合っている間柄だからで、友だちだからです。
しかも、お互いの理念や理想を共有した上でだから、今より圧倒的にはやいスピードで、面白いことがどんどんできるわけです。
それを心からワクワクして待っています。
そして実際、それが起こり始めています。
PaKTと関わったひとりの大学生が、就職先にPaKTを選んでくれたのです。
自分の夢の中に、ひとりが更に夢を描いてくれた。
それはすごいことだと思いますね。
大学生と何かやるなら、一番つかわなきゃいけないものとは?
大学生と何かやるってときに、コツとかではないと思うんです。
ひとりの人として見て、その人の未来にどう貢献できるかだと思っています。
お金を使うんじゃなくて、気を遣ってくださいと思っています。
めっちゃ大変だけど、夢があるし、未来があります。
相手の未来を最も想像すること、考えることができる覚悟があるなら、大学生と何かやるというのは良いです。
やるんだったら、自分が思い切り楽しんでください。
まわりもそれを望んでいますから。
素直に、楽しんでやっていくと、うまくいくんじゃないでしょうか。