日本には、全国各地その地域独特の様々な習慣や行事が残っていると思います。
みなさんの地域でも、変わった習慣や行事ありませんか?
秋田県には、「豆腐あぶり」という行事が存在します。
豆腐をあぶって、健康祈願?
秋田県の南東部に位置する、東成瀬村。
「平成の大合併」で、秋田県内の多くの市町村が合併という選択をした中、市民の声を尊重し、合併をせずに独立の道を選んだ数少ない自治体の1つです。
この東成瀬村には、昔から行われている少し変わった習慣があります。
健康願い、みんなで「豆腐あぶり」
それが、「豆腐あぶり」という年中行事です。
豆腐あぶりは、医者に1年間の診療代や薬代をまとめて支払う日とされる12月8日の「薬礼日」に合わせた行事。医者のすねに見立てた豆腐にみそを塗って田楽にして食べる。「医者にみそをつける」から転じたとされ、来年こそは医者にかからないとの願いを込めるという。
□出典:さきがけonTheWeb
そもそも、「薬礼日」というもの自体、私は勉強不足で知りませんでした。
みなさんは、知っていましたか?
中世後期から江戸時代にかけて都市を中心に医師に対する需要が急激に増えていった。だが、古来より「医は仁術」の格言が示すように医師は司命の職であり慈悲仁愛を最優先とすべきであるとされ、医師から報酬を請求することを恥じる慣習があった。とは言え、医師が生計を立てるにはある程度の報酬がないと困難なことは明らかであり、この矛盾を解消するために患者側の方から謝意を込めて自発的に薬礼を払う慣習が成立したと考えられている。
□出典:Wikipedia
今回、成瀬小学校の4年生が「豆腐あぶり」を体験し、来年1年の健康を願ったそうです。
「豆腐あぶり」を通じて、昔の人々の暮らしを知ることもできますし、地域の人たちと子どもたちが一緒に取り組むことで交流も生まれますし、更に地域のことも学べて、素晴らしい取り組みですね。
もし、東成瀬村が合併していたら、小学校も統合されて無くなり、このような取り組みは行われていなかったかもしれません。地域にとって、学校の存在は非常に大きいと言えます。
地域の子どもが増える施策をみんなで考えていきたいですね。