秋田ー東京間を最短3時間37分で結ぶ、秋田新幹線こまち。
1997年3月に開業し、2013年3月に現在の車両、E6系での運転が開始されました。
このE6系のデザインの意味、そして「こまち」の魅力、あなたはいくつ知っていますか?
秋田新幹線こまち3つの魅力
今回は、秋田新幹線こまちの3つの魅力をお伝えします。
魅力1:乗った瞬間「秋田」を体感!
パッと目を引く茜色の車両。これは、「なまはげ」「竿燈」など秋田の風土に息づいてきた赤色をアレンジしたもの。
普通車の中に入ると、そこには黄金色の座席が。ドアの窓ガラスや通路には稲穂の絵柄が施され、まるで「稲穂の中を分け入る」様な、実り豊かな秋田の大地を体感できます。
一方グリーン車は、秋田の伝統工芸である楢岡焼きの釉薬「海鼠釉」の青色と、「川連漆器」の漆の茶色を基調としています。
魅力2:こまち名物「スイッチバック」
秋田駅からこまちに乗り込み、いざ出発!
すると…あれ?!後ろ向き?!
そうなんです。秋田駅から次の停車駅の大曲駅までの約30分間、こまちは逆走状態となるのです。これは、秋田ー大曲間の奥羽本線とその後の田沢湖線の配線がアルファベットの「r」の様になっていることによるものです。
魅力3:ゆとりの2-2列シート
なんだ、そんなの普通じゃん!と思った方もいるのでは?!
実はこれ、盛岡ー東京間でこまちが支持されている理由にもなっているのです。盛岡ー東京間といえば、こまちは「はやぶさ」と連結しているので、はやぶさに乗っても変わりはないはず。
しかし、はやぶさとこまちの違いはその座席の配置にあるのです。
こまちは通路を挟んで2-2列のシートに対して、はやぶさは2ー3列のシート。つまり、3列側の真ん中という窮屈な思いをしなくていいことから、こまちは秋田まで行かない人にも密かな人気があるのです。
これから年末年始の帰省の時期、こまちに乗ってあなたもこまちの魅力を確認してみてはいかが?
□参考:JR東日本
秋田県秋田市出身。県外の旅行会社の営業からUターン。現在は、秋田市と大仙市を拠点に活動中。趣味は旅行。1年ほど前から登山と日本酒にもはまっています。大仙市おもてなしマイスター。