夜の秋田の堤防で、大物釣り。
釣り好きの方なら、大人気のシーバスを始め、マダイやイナダなどは、釣り情報でよく目にするかと思います。しかし、釣り情報には全く載らない「ウラの超大物」が実は存在します。
それが、「アカエイ」です。
夜釣りの隠れ大物:アカエイ
アカエイ(赤鱏・赤鱝、Dasyatis akajei)は、トビエイ目アカエイ科に属するエイ。全長2m。日本を含む東アジアの沿岸域に広く分布し、分布域では普通に見られる。食用ではあるが、尾に毒の棘があるので充分注意しなければならない。
□出典:アカエイ – Wikipedia
アカエイは日本各地に生息していますが、ネットの情報を見ると狙って釣れる北限は秋田あたりではないでしょうか。その秋田では、本荘マリーナ、雄物川河口、米代川河口などで釣り上げられています。
実はアカエイは他の魚を狙ってかかる外道なので、そもそも狙って釣る人はほとんどいません。そして、かかってもその巨体ゆえに途中で糸が切れるなどしてバラしてしまうことが多いのです。
アカエイを釣ってみよう
秋田県美郷町に本部を置く「日本エイ釣り協会」では、「エイを釣りたい!」という物好きな釣り人向けに釣り方を公開しています。
□シーズン:5月~9月
□時間帯:夜8時~深夜2時くらいが釣れやすい
□竿とリール:大物釣り用竿とリール
□道糸:道糸はナイロン10号相当以上を100mは巻いておく
□仕掛け:ワイヤーハリスにジギング用フックがオススメ
□エサ:スーパーに売っているイカや魚の切り身を大きめにつける
□釣り場:秋田なら釣り座に車を横付けできて足場の良い本荘マリーナがオススメ
□その他:ヘッドライト、取り込み用のタモ網を忘れずに
釣りの準備が整ったら、遠投してみたり、足元にポトンと落としてみたりと、広く探ってみましょう。
北日本はあまり魚影が濃くないので、待ちの釣りになることが多いです。9月のシーズン終盤は結構冷えますので、防寒着も忘れずに持って行きましょう。
リールのドラグをゆるめておかないと、アカエイがかかった瞬間に竿が海へとロケットダイブしますので、ご注意ください!
アカエイがかかったら!
竿がギュンギュンしなって、糸が凄まじい勢いで出ていきます。アカエイが走るのをやめたら、ドラグをしめて大きくあわせましょう。
ここからは、ひたすら綱引きです。
大の大人でも力負けするくらいの大物がかかった時には、糸を巻いては出され、巻いては出され…時には1時間を超える格闘をすることになります。
秋田でも、防波堤からこんな釣りができるんです!
取り込みからリリースまでは毒針に注意!
アカエイに限らず、エイは毒針を持っています。意外と知らないのが、毒針の位置。長いムチのような尻尾の付け根付近に、2~3本の毒針が生えています。
刺されると、激しい痛みが続くだけでなく、治っても傷跡がずっと残ることもあるそうです。取り込みやリリースの際には尻尾の付け根には近づかないようにしましょう。
せっかくの楽しい釣りが、最悪の想い出にならないよう、十分に気をつけてください。
最後に:日本にはもっとすごいエイがいる!
アカエイは堤防から釣れる魚としてはかなりの大物ですが、西日本では水面を飛び跳ねて猛烈に抵抗するトビエイや、全長3m・体重150キロに達するマダラエイなど、もっとすごいエイが堤防から釣れます。
仕掛けを頑丈にしたり、エサを工夫するなどして、是非さらなる大物を狙ってみてください。