1952年に国宝指定された彦根城。JR彦根駅から西の小高い丘にそびえる白い天守と二重の堀に囲まれた城郭がほぼ昔のままの姿を残しています。
そんな彦根城の意外な姿についてまとめてみました。
完成にかかった歳月は20年
徳川四天王の一人、井伊直政が佐和山城の城主となり、彦根藩の礎が築かれますが、直正は佐和山城に替わる新たな城の建設を夢見たまま、関ヶ原の合戦で受けた傷がもとで亡くなります。
その彼の夢は息子である井伊直継(なおつぐ)、直孝(なおたか)に引き継がれ1604年に築城が開始されました。その3年後には天守が完成したと言われていますが、一時中断され、大坂夏の陣の後に再開されます。
城下町を含む彦根城の工事は1622年頃、ほぼ完成しました。
彦根城は解体されるはずだった!?
現在では国宝として多くの人を惹き付けてやまない彦根城ですが、明治に解体の危機にみまわれました。
これを救ったのは、明治天皇。巡幸で彦根を通られた際、保存するよう大命を下した、または随行した大隈重信が天皇に進言した、などと言われています。